「ビールに続くセカンドドリンクはないのか?」
東南アジアの国々では、その気候からもビールが美味しく感じられます。しかしその次に続くお酒といえば、ウイスキーの水割り程度しか認知度がなく、しかも多くが輸入ウイスキーベースのため、比較的高価です。それに比べて日本は、ビール、日本酒、各種焼酎、ワイン、ウイスキーなどバリエーションが豊富で、価格もそれほど高くありません。
その中でも沖縄で作られている琉球泡盛は、タイ米を原料として作られています。実はインドシナ半島の国々では、13世紀から14世紀に蒸留酒が造られており、その製法が15世紀には沖縄に伝えられ泡盛に発展したと言われています。しかしその国々で、インディカ米からの蒸留酒は安酒、悪酔いする酒としてイメージは決して良いものではありません。
東南アジアのセカンドドリンクとして、泡盛を普及させることはできないか、また伝統のあるインディカ米から作ったお酒を生産して、現地の人ですら認識していない新たなお酒として価値を創造できないか。そんなことを考え、同じ目的を持つ仲間たちとプロジェクトが発足しました!
メンバーは沖縄、大阪、ベトナム、タイなど複数の国にまたがりますが、みんな日本人です。
そしてその目的は以下となっています
・東南アジアのどこかの国で、泡盛を製造・販売する
気温が高い東南アジアの国でも製造できる酒
腐敗にも強い黒麹を使用
数〜数十年の保管熟成ができる環境の創出
・そのお酒とは…
琉球泡盛と同等の味、香り、酔い心地
リーズナブルな価格
二日酔いしない
古酒として熟成可能
・製造した酒の販路を確立する
現地の日本食レストラン・日本人
近隣国の日本食レストラン
直営のアンテナバー出店などなど
プロジェクトは先日、シェムリアップにて決起集会を行い、製造所の見学に行って来ました。
今後の流れとしては以下を考えています。
1. カンボジアで造りスラーソー屋の視察(2019年6月 別資料で報告)
2. 協力してくれる酒造会社を探す
3. 杜氏さんとともに優良な蒸留酒製造所の視察・折衝
4. 協力蒸留酒製造所もしくは自力構築の決定
5. 資金調達(メンバーによる出資、可能であればクラウドファンディング)
6. 協力蒸留酒製造所もしくはメンバーの泡盛修行(沖縄の協力酒造会社にて)
7. 試験醸造・蒸留設備の導入(本設備稼働後は研究設備として活用)
8. 試験醸造・蒸留開始→工程の確立
9. 醸造・蒸留設備、貯蔵庫、精米、発電設備構築
10. 醸造・蒸留・貯蔵開始
うまくいくといいな〜。
とりあえず来年中に試験醸造・蒸留ができたらいいなと考えております。
個人的には、こんな軽い参考書も購入しました!
泡盛の製造方法のページもあって、勉強になります
次回は、カンボジア・シェムリアップで蒸溜所を見学しましたので、その内容と考察を記事にいたします。