昨年の10月5日にスレッドがたてられて、匿名のユーザーが日本の未来の経済の危機について淡々と語っています。
その内容がまとめサイトなどに取り上げられていますが、論点を抜粋してみました。
まず、アベノミクスが失敗に終わる。これは、政府が想定したようなインフレによる好循環が達成されないことによります。
【当初の政府日銀見通し】
インフレ → 物価上昇 → 円安株高 → 企業業績アップ → 賃金上昇 → 景気回復
【現状】
インフレ → コストプッシュ型の物価上昇 → 円安株安 → 企業業績やや悪化 → 賃金実質マイナス → 景気悪化
いや、そもそも若者は実質賃金マイナスなんで、増税の影響もあって余計に消費が減ってます。なのでどんどん景気は悪化します。そうするとインフレが思うように進まないので、国は余計に円安にしようとします。すると余計に物価が高くなり、実質賃金が下がります。労働者は余計に可処分所得が減るので更に消費を控えます。役に立ってないどころか、9割方の国民にとってはガソリンが上がった、食料品が値上がりした、などのマイナスの影響しか感じていないはずです。実際これは経済統計などを見ても明らかです。給与は上がらないのに物価だけ上がっており、今後さらにこの傾向は強くなるので、さらに物価は上がり給与は上がらない、という、スタグフレーションスパイラルが加速すると思います。
スタグフレーションとは物価だけは上昇するのに、賃金は下がるので急激に消費が落ちていくような状況を指します。普通、インフレなら賃金も相対的に上がるのですが日本の場合、急激な円安とインフレ、さらにトリクルダウンが起こらない事や富の配分がひどい事などが理由で物価の上昇に反比例するように実質賃金が下落していく事が予想されます。
しかも厄介なのは、円高は中央銀行の政策で簡単に止めることが出来るのですが、円安は食い止めるのに限界があります。つまり、もし海外の投資家によって日本の円は構造的に円安を食い止められない負のスパイラルに入ったと判断されると、一気に円安が進む可能性があります。そうなった時、国も日銀も対処できない場合があります。
結局、このままだと景気悪化、株安、円安インフレ物価高、大企業の一部だけ勝ち組みたいな事になります。格差が一気に拡大し、特に若年層を中心に貧困層が爆発的に増加する事が懸念されます。外需の大企業(トヨタ、ホンダなど)と公務員だけが高給を取りそれ以外の企業や国民は物価高と賃金低下に苦しむ時代が来ます。結果的に全体で見ると、長期のスタグフレーション状態に陥り、貧富の格差拡大と、若年層の貧困化が急激に進むと思われます。
インフレもさらに進みます円安もかなり進みます。少なくともマイナス国債を日銀が買い入れたりしてるんで円高傾向にはなりません。アメリカが1年以内に利上げを開始するので、ほぼ間違いなく円安が加速します。インフレで輸出が伸びる、企業業績が上がるという見通しだけは大ハズレでした。最新の統計だと、現段階でプラス何千億という景気拡大を予想してたのが、マイナス数千億となりました。
インフレだけは進んでます。給与も企業業績も上がらないのに物価だけ高くなりました。政府の誤算が原因です。外需企業の生産移転による円安メリットの剥落を見落としていたのが原因です。
現状で既に言えることとしては、
・来年以降物価はさらに上昇する
・増税するしないに関わらず、消費はさらに落ちる
・増税した場合、経済の落ち方はもはや取り返しの付かない領域に入る
・公務員や外需と、その他の労働者との間の所得格差が一気に拡大する
・無理な運用を拡大しているGPIFが、莫大な損失を計上する可能性があるもし今後数年、急速な円安と物価上昇というスタグフレーション傾向が進んだ場合、以前から一部の人間が指摘しては鼻で笑われていた、ハイパーインフレという状況が起こるかもしれません。つまり
・円安が止まらなくなる
・経常収支が悪化する
・インフレが進む
・賃金が低下する
・企業業績が悪化する
・景気刺激策として日銀がさらに国債を買い入れる
・さらに円安が止まらなくなる
というループです。ドル円はたった2年足らずで、75円から110円まで急激に円安が進みました。つまり、別に2年後に150円になっていてもおかしくないんです。なぜなら、そうなってもおかしくないレベルで日銀が国債を買入れ続ける可能性が高いからです。
10年後に、200円になっててもおかしくないんです
20年後に、500円になっててもおかしくないんですなぜなら、急激に経常収支が伸びる可能性はゼロで、反対に、少子高齢化などが理由で、産業が細り、福祉に莫大な税金が掛かるだけの未来しか見えないからです。国が成長しないのに、国債だけは破綻させられないから日銀が買入れ続ける。ハイパーインフレは起こり得る状況になってきたと言えます。
今の水準の給与で、今の水準のインフラで、今の水準の人生を送ると思ってるでしょうが、実際あと10年もするとこの国が相当やばいと気付く事になるはずです。今既にその未来は予測出来ますが、まだ誰もそれを直視したくない段階です。皆気付かない振りをしてる段階と言えます。
今後さらに物価が上がり、例えば280円だった牛丼が380円になった今、おや?と思ってるとすぐに450円になり、600円になり、となった場合。将来がかなり危機的であると実感するかもしれません。
円高で生産拠点が海外にシフトしたため、円安メリットが昔に比べて無いのに、それを計算せず円安を進めてしまった。物価は上がるが、企業の利益になり難い社会構造に変化したので、企業業績が思ったほど伸びない、賃金も伸びない、思ったほど景気が良くならないので、さらに刺激策を継続し円安が進む。どっかの段階で円安によるマイナスの方が大きくなるというのが現状です。すでに円安がマイナスになってる可能性も指摘されてます
このスレに書いた事がホントかどうか、すぐに皆さんも分かると思います。ニュースなどで、円安やアベノミクスの効果について、やたら疑問だという論調が出始めたら、かなりヤバイと思って下さい
僕は自民党批判を目的にこのスレを建てたわけじゃないんです。メディアが馬鹿みたいな理屈で、政権を叩くこともよく知ってます。ですが、今回のアベノミクスの大失敗の可能性については、正直、データは嘘を付きませんので、誰が見ても大失敗だろと指摘しはじめると思うのです。そうなったら、ハイパーインフレーションの将来が待ってるかもしれないので、どうか注意して下さい
補足しますが、円安で株高が進んでるというのも実は嘘です。円安が進んでるので、円に対して株が高くなるのは当然のロジックです。では、ドルベースで日経を見るとどうなるか?実はドルベースでは日経はどんどん下がってるんです。つまり、円安で株価を高く見せかけていますが、実は海外投資家が日経を売って日本から逃げてる事が分かります。
民主が理由なく円高政策という亡国の方針を取り、国内の産業を空洞化させた事が、最初で最大の失策です。焦って円安を進めた自民党の気持ちは理解出来ます。ただ、結果的に大誤算だった。国富が一気に流出しかねない状況を作ってしまった。合わせ技一本で今後危機的な状況が訪れる予測です。
ここまでのまとめ
・アベノミクスが大失敗に終わりそうである
・すでにスタグフレーションが始まっており、今後加速する
・資本主義は富の配分が出来ないから、技術革新でも貧困層が減らない
・人口の多い老人が投票権と資産を独占してるので、若者には為す術がない
・老人が責任取ってくれない限り、日本経済は今後急激に悪化するしかも今後、iPS細胞など医療の発達によって、さらに老人の寿命が伸びることが予想されます。皮肉にも、国産の夢の医療技術は、日本経済を危機的なものにする可能性があるという悲しい話。その分老人を働かせるしかないですけど、そうなると若年層の雇用が改善されないという事もあり、ほんと何から何まで良くなるイメージが出来ない。
日付変わってID変わっちゃうんでそろそろ終わらせますが、このスレは是非、まとめサイトでも何でも良いんで、出来れば多くの人にこの事を知ってもらいたい。アフィとか批判が多いのは知ってますが、アベノミクスがヤバイ、スタグフレーションがヤバイという現状を少しでも多くの人に認識して欲しい。それで回避できるかもしれない事があるかもしれない。若い人たちが少しでも豊かで幸せな暮らしを続けて欲しい。自分はそう思ってます。
たしかに怖いですね~。説得力があります。日本円だけを持って、日本に投資するということはリスクになりそうです。海外に資産を移したくても、海外での口座開設は難しくなりつつあり、マイナンバー制で資産はガラス張りになり、罰則規定付きの国外財産調書の提出義務や1億円以上保有している人は出国税導入も決まっています。どんどん包囲網が狭まって行っているそんな感じがします。
みなさんは自衛していますか?
そうか、当分ドルはこのまま持っていようっと。
って、私も考えることが小さいね~。
ドル口座とドル口座のクレジットカードは貴重です。大切にしてくださいね!